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日本辺境論 (新潮新書) |内田 樹

日本辺境論 (新潮新書)日本辺境論 (新潮新書)
内田 樹
新潮社 刊
発売日 2009-11




日本が中心になる方法 2010-03-01
 前から気にしていたのですが、武田鉄矢さんがラジオで紹介され、やっと読みました。一気に読めました。結構、面白かった。辺境ゆえの欠点と長所、日本はいつまでも辺境であり続ける宿命なのかと、がっかりしました。

 ところが、ハタと気付いたのです。著者流に言えば、勝手に学んでしまいました。日本は、世界の辺境であり続けても、その「世界」と言うのを、地球上に限定せず、「宇宙」と置き換えれば良いのだと。そうすれば、地球上の国々の中で、最も速やかに、宇宙文明に近づける国になり、宇宙の辺境にあって、地球の中心国になれると。

 今、地球は、江戸時代の日本のように、宇宙に対し鎖国しているようなものです。宇宙に出ても自国中心の中華思想から抜けられない国は、宇宙文明になかなかキャッチアップできません。辺境意識の国は、宇宙文明に目覚めたとたん、どの国より速くキャッチアプできるはず。今は、その準備期間。鎖国時代の知識人が、世界の情報を蘭学により吸収し、開国に備えられたように、宇宙に通用する知識を同様に学べば良いのです。

 今は、高校に入学したら直に、文系、理系に分かれるようですが、全くナンセンス。知識人は文系で、技術者は理系と思っていないでしょうか?私達の宇宙では、自然法則や数学の公理は、どこでも成り立ちます。数学を含めた自然科学を、江戸時代の蘭学のようなものと捉え、哲学や宗教を含む文系の学問を、自分達の心の拠り所と捉え、両方を融合させる事が、これからの日本の鍵です。

 宇宙の辺境人という意識で、理系、文系両方の学問を学ぶことで、日本は、地球の中心文明を築けると、勝手に学んでしまいました。


微妙です 2010-02-28
 印象的だったのは,日本人ほど日本人論が好きな国民はいないという記述。何となくわかる気もしますが,ホントかなあという気もします。

 ただ,それを踏まえて本書が従来の日本人論を超えているかといえば,微妙な気がします。日本人をけなしたいのか,ほめたいのか,どっちつかずが要するに「知的」なスタンスなんでしょうけどね。それに足を取られて,メッセージがぼやけてしまったか,あるいは私が誤解しているのかもしれません。

 しかし気になったのが,やたら括弧書きが多いこと。「・・・です(わかりませんけど)」みたいな・・・。これだけでやや食傷気味。

 もう1つ気になったのが,なあなあタッチというか,お友達天国というか,何で言ったらいいんでしょうかね。養老さん持ち上げてて,養老さんもこの本持ち上げてて,まあ,最近学会でもこういうのよくありますけど,というか多いんですけど,こういうの個人的にはとってもやだなあ。


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テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学




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