FC2ブログ
Amazonを勝ち抜く書籍たち
日本一の規模を誇るオンライン書店のAmazon。そのAmazonで見事トップセラーを獲得した書籍達をオススメコメントと共にご紹介!

送料無料!!

楽天ブックスなら
送料無料!!



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



最新記事



月別アーカイブ



カテゴリ



RSSリンクの表示



QRコード

QRコード



スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


偽物語(下) (講談社BOX) |西尾 維新

偽物語(下) (講談社BOX)偽物語(下) (講談社BOX)
西尾 維新
講談社 刊
発売日 2009-06-11




アナーキーな雑談が生み出す疾走感 2009-11-04
 作者の西尾維新氏は「化物語」のアニメ化記念のインタビューの中で次のような話をされています。

「ストーリーやキャラクターはある意味細部でしかなく、それよりは活字一文字一文字の方が大事なんです。言葉遊びによって話が変わっていってしまうのですが、それはつまるところ詩とか俳句に近い形なのかもしれません」

 この言葉を特に実感したのが、この「偽物語」でした。そして「偽物語」と比較すれば「化物語」はまだストーリーがしっかり構成されていたのだなぁ…と思えます。「化物語」をF1レーシングで魅せた超絶ドライビングテクニックに例えるなら、「偽物語」は同じドライバーが市街地だろうが道でないところであろうと構わずに暴走し、けれどそこでもF1と同様の超絶ドライビングテクニックを魅せている…といった感じでしょうか。ストリートなどあってなきがごとき暴走、ではなくてストーリーなどあってなきがごとき暴走(失礼。噛みました)に眉をひそめられる方がおられるかもしれませんが、私はその疾走感を素晴らしいと思いました。
「偽物語」は確かにストーリーとしては「化物語」のすぐ後を書いた物語なのですが、実際には「続・化物語」というよりは「メタ・化物語」というべき内容になっています。なにしろ「化物語」のアニメ化について、暦と真宵が語るというメタぶりまで発揮していまるくらいです。
 私は俗な凡人なので、もし自分が書いた小説がアニメ化されたら、アニメ化を前提とした続編を書いてしまいそうなのですが、作者はそのあたりを一顧だにしません。「偽物語 下」では、

「いわゆる『メディアミックスが始まると原作が残念なことになる』法則ですよ」

 などと平気で真宵に語らせ、さらには

「アニメ化されることで注目度が上がるからって、阿良々木さんはアナーキーな雑談路線を卒業しようとなさっているんですね。要するにメジャーに魂売っちゃったということですか」
「人聞きの悪いこと言うなや!」
「いいんじゃないですか? 阿良々木さんがそうしたいならそうしてください。お邪魔しちゃって申し訳ありませんでした。ほら、私はもう止めませんからストーリーを進めてくださいよ。伏線にも何にもならない馬鹿馬鹿しい掛け合いなんて、もうしたくないんでしょう? 格調高い創作活動で志高く感動の名作でもお作りあそばせばいいじゃないですか」

 と暦と真宵が会話する部分は、まさに作者がこの作品のコンセプトをそのまま説明してしまっているところと言ってよいかと思います。
 アニメ化されて行儀がよくなるどころか、ますますアナーキーになっていくこのシリーズ、その疾走感が心地よいです。


さらに詳しいAmazon書籍情報はコチラ≫

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。